コンクリート構造物補強工CFパネル工法
概要
CFパネル工法は、エポキシ樹脂を含浸した連続炭素繊維シートをフレキシブルボードではさみこんだ耐候性に優れた成型パネルで、既設コンクリート構造物のコンクリート片のはく落防止、耐荷性能・耐震性能の向上、劣化防止対策等の使用目的に応じた種類のパネルを用いてコンクリート構造物を補修・補強する工法です。
特長
1. 高い補強効果
炭素繊維シートが引張鉄筋と同様の補強効果を発揮するため、曲げ補強、せん断耐力、靭性を向上させます。
2. 優れた施工性
標準パネルの重量は22kgと軽量なため、人力による狭い場所での施工にも対応でき、工期短縮が図れます。また、現場状況に合わせた切断、組立てが可能です。
3. フレキシブル性・加工性
構造物表面の形状(曲面など)に合わせた柔軟な取付が可能です。
L形やコの字形など構造物の形状に合わせた加工が可能です。
4. 最適な炭素繊維量
構造性能レベルに応じた炭素繊維シート量が選択できます。
5. 炭素繊維シートの保護
炭素繊維シートが両面のフレキシブルボードにより外傷から保護されています。
また、耐候性と耐火性にも優れています。
6. 安定した品質
品質管理に優れた工場で熟練専門技量者により製造されるため、安定した品質が保たれています。
施工資機材
適用事例
トンネル内面補強工
構造物補強用永久型枠
実績
発注機関別施工実績
(2023年3月現在)
発注機関 | 件数 | 使用数量(㎡) | 備考 |
---|---|---|---|
国 | 27 | 9,226 | 道路トンネル・水路トンネル主体 |
地方自治体 | 97 | 15,850 | 道路トンネル・水路トンネル・橋梁主体 |
NEXCO | 10 | 461 | 道路トンネル主体(旧日本道路公団含む) |
民間 | 39 | 8,623 | 用途は様々 |
合計 | 173 | 34,160 |