成和リニューアルワークス株式会社

Business

基礎事業

地中連壁工ソイルセメント連続壁SMW法

概要

SMW工法は、原位置土を利用するソイルセメント連続壁工法で、一工程で高品質な遮水性山留壁を造成する施工性に優れた信頼性の高い工法です。専用に開発された多軸混練オーガ機で原地盤を削孔し、その先端よりセメント系懸濁液を吐出して土と混合・撹拌することで1エレメントのソイルセメント壁体を造成し、エレメント端の削孔混練軸を次エレメントに完全ラップをし、一体化させて連続性のあるソイルセメント連続壁を造成します。

SMW協会 Soil Mixing Wall Method

特長

1. 均一な品質で高い遮水性が得られる

混練翼と移動翼を交互に配置させた独特のミキシングメカニズムにより、深度方向に均一なソイルセメント壁を造成
標準設計基準強度 qu=0.5N/mm2
標準透水係数 k=1×10-7m/sec(1×10-5cm/sec)

2. 周辺地盤への影響が少なく地盤沈下がない

原位置土とセメント系懸濁液を混合・撹拌してソイルセメント壁を造成するため、孔壁の緩みや崩壊が極めて少なく、地盤沈下など周辺地盤に対する影響が少ない

3. 工期短縮が図れる

原位置土混練方式であり一工程で造成するため、他工法に比べて後期が短く経済性に優れる

4. 多目的利用が可能

山留壁を主に、各種ダムなどの遮水壁、環境汚染対策遮断壁、崩壊防止養生壁、地盤改良、基礎杭など多目的に利用できる

5. 硬質地盤には先行削孔を併用して対応できます
5. 硬質地盤には先行削孔を併用して対応できます
削孔径と平均壁厚
削孔径と平均壁厚
標準の造成手順
標準の造成手順
SMWの⽤途例
SMWの⽤途例
SMWの⽤途例

ソイルセメント連続壁ECO-MW工法

概要

ECO-MW工法は、SMW工法の施工技術を使用した環境負担低減形のソイルセメント連続壁工法であり、セメント系懸濁液の注入量を大幅に抑制することで産業廃棄物である泥土の発生量を低減する工法です。本工法用に開発した高性能分散剤2種による流動化剤「アロンソイル」を使用することで従来工法(SMW)と同等以上の施工性を確保した中で品質を損なうことなく注入量の減量ができます。

ECO-MW 工法協会

特長

1. 発生泥土量が大幅に低減できる

従来工法(SMW)の45%~65%程度に低減(低減率35%~55%)

2. セメント使用量が大幅に低減できる

従来工法(SMW)の45%~65%程度に低減(低減率35%~55%)

3. CO²排出量が大幅に低減できる

材料使用量と発生泥土量の低減に伴い運搬車両台数が減少することで、従来工法(SMW)と比較してCO2排出量削減率40%程度 (協会試算)

4. 強度と止水性および孔壁安定性が高い

W/C削減でのセメント造成体の高密度化により強度と止水性が向上する。また高密度化の作用で孔壁の安定性も向上
標準設計基準強度 qu=0.5~1.0N/mm2
標準透水係数 k=1×10-8m/sec(1×10-6cm/sec)

5. 壁体の均質性が向上

従来工法(SMW)では高い注入率で流動性を確保せざるを得ない粘土質地盤においても、「アロンソイル」の高性能分散効果により少ない注入量で流動性が確保され均質な壁体が造成できる

建設汚泥発生量低減の概念図
ECO-MW工法による二酸化炭素(CO2)排出量削減・森林資源への影響評価
ソイルセメント地中連続壁(施工対象土量=10,000m3
山留め工事におけるCO2排出量 排出したCO2を吸収するために必要な植林の本数(※1, ※2) ※1:1本の木が直径20cm、高さ15mに成長すると仮定 ※2:CO2 1tを吸収できる木の本数は0.35本と仮定 ■ 壁体均質性について〔ソイルセメント流動性の比較〕 シリンダーフロー 従来工法 ECO-MW