薬液注入工
二重管ストレーナー工法 二重管ダブルパッカー工法
概要
薬液注入工法とは、地盤に直径4~10cm程度の小さな穴を開けて所定の深度まで削孔し、先端から薬液を地盤内に圧入して地盤の強化や透水性の低減を目的として注入します。
特長
二重管ストレーナー工法
通常の選定
二重管ストレーナー工法(複相タイプ)
瞬結(一時注入)+中〜緩結(二次注入)
現在では、ほとんどこの工法であり、効果と工期、コストが最も適切である。ただし、下記の条件においては、瞬結で注入が実施されるケースがある。
- ① 粘性土への割裂注入
- ② N<10の粘質土への注入
- ③ k=10–3cm/s以上の礫質土への注入
施工機械
ボーリングマシン | ||
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掘削径 | φ600〜1500mm | |
回転数 | 30, 60, 100, 145, R24(rpm) | |
ストローク | 500mm | |
巻上能⼒ | 4,000kg(シングル) | |
⾺⼒ | 18.5KW | |
⼨法 | 2290×1100×1970mm | |
重量 | 2900kg |
施工フロー
特長
二重管ダブルパッカー工法
ダブルパッカー工法の優位なケース
- ① 削孔深度が25m以上
- ② ロータリーパーカッション方式の削孔が必要な場合
- ③ 重要構造物の近接施工(軌道下、道路下、建設物直下等)
- ④ 高い遮水性が要求される場合
- ⑤ 大規模開削の底盤改良
- ⑥ その他特に高い注入効果を期待する場合
施工機械
パーカッションドリル | ||
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掘削径 | φ101〜225mm | |
回転数 | 36〜80rpm | |
打撃数 | 2200bpm | |
トルク | 80kN・m | |
ガイドセル⻑ | 5500mm | |
機体⼨法 | 7250×2450×2550mm | |
重量 | 11500kg | |
オイル吐出 | 275Mpa |
施工フロー
施工実績
番号 | 工事名 | 発注者 | 施工期間 | 工法 | 備考 |
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① | 日進東土地区画整理事業 | さいたま市 | 2007.12~2008.4 | 二重管ストレーナー | |
② | 羽田エプロン薬注 | 国交省 | 2013.4~2013.4 | 二重管ストレーナー | |
③ | 金町六丁目地区第一種市街地再開発薬注工 | 葛飾区 | 2007.10~2007.10 | 二重管ストレーナー | |
④ | 大師線立体交差薬注他工事 | 京急電鉄 | 2013.6~2013.7 | 二重管ストレーナー | |
⑤ | 海老江下水処理場改築更新工事 | 大阪市 | 2021.4~2021.6 | 二重管ストレーナー、ダブルパッカー |