遮水シート工
概要
最終処分場や溜池、貯留調整池等の表面遮水として遮水シートを用いた地盤への浸透防止を目的とする工法です。また、最終処分場での構造は、2重の遮水シートとシートを保護する目的で下層、中間、上層の保護マットの施工が主流であり、設計思想に伴い遮水シート保護材の種類を選定しています。
特長
シート材質
| 合成ゴム | 低弾性タイプ | 塩ビ樹脂シート(PVC)など |
|---|---|---|
| 中弾性タイプ | 熱可塑性ポリウレタン(TPU) 低密度ポリエチレン(LDPE)など |
|
| 高弾性タイプ | 高密度ポリエチレン(HDPE)など | |
| アスファルト系 | シートタイプ | 含浸アスファルト |
| その他 | ベントナイト系 | 繊維・HDPEベントナイト複合など |
保護材質
| 保護マット | 長繊維不織布 | |
|---|---|---|
| 不織布 | 短繊維不織布 | |
| 反毛フェルト |
施工機械
| ⾃動溶着機 | ||
|---|---|---|
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電源 | 200V |
| 消費電⼒ | 3450W | |
| 熱⾵温度 | 80〜560度 | |
| 溶接速度 | 0.8〜8m/毎分 | |
| シート厚さ | 0.5〜2.5mm | |
| シート溶着幅 | 50mm(15mm×2列) | |
| シート最⼤重ね幅 | 125mm | |
| 本体⼨法 | ⻑さ350×⾼さ360×幅260mm | |
| 重量 | 10.5kg | |
| ⼿動溶着機 | ||
|---|---|---|
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電源 | 100V(50/60Hz) |
| 消費電⼒ | 1500W | |
| 熱⾵温度 | 40〜700度 | |
| 風量 | 最⼤240L/分(20℃) | |
| 騒音 | 65dB | |
| 寸法 | 336×90 取⼿部φ56mm | |
| 重量 | 990g | |
施工フロー
- 保護マット
- 下層保護材敷設
- 下層遮⽔シート敷設
- 下層遮⽔シート接合部検査
- 中間保護材敷設
- 上層遮⽔シート敷設
- 上層遮⽔シート接合部検査
- 上層保護材敷設
遮⽔シート融着作業
遮⽔シート接合部漏洩検査(加圧検査)
施工実績
| 番号 | 工事名 | 発注者 | 施工期間 | 工法 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① | 某広域処分場 遮水シート工 |
A町 | 2008.8~2008.9 | 不織布シングル シートシングル |
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| ② | 東京外環自動車道 京葉工事遮水シート敷設工 |
東日本 高速道路㈱ |
2011.8~2011.9 | 不織布シングル シートシングル |
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| ③ | 仮仮置場遮水シート 設置工ほか(その1) |
B県 | 2016.7~2016.12 | 不織布シングル 上部・下部シート |
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| ④ | 処分場遮水工及び 遮音フェンス設置工事 |
C県 | 2016.10~2017.5 | 不織布シングル シートシングル |
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| ⑤ | R環境対策 遮水シート工 |
D県 | 2019.1~2019.2 | 不織布シングル シートシングル |


