新地盤凍結工ICE CRETE工法
概要
ICE CRETE工法は、地球温暖化防止推進の観点から、ノンフロンへの転換、削減、さらに施工設備の小型化、配管作業の簡素化、凍結工の効率化による工期短縮及び消費電力の大幅な削減を実現できる「地球環境に優しい」新地盤凍結工法です。一次冷媒を「アンモニア」、二次冷媒を「液化二酸化炭素」とした凍結システムの確立により、冷却効率が非常に優れ、温室効果ガス排出量を低減した凍土造成が可能となりました。
特長
1. 環境に優しい
自然冷媒を使用することから、地球温暖化緩和に寄与します。
一次冷媒:NH3(アンモニア)
二次冷媒:CO2(二酸化炭素)
2. 少量で大きな熱量を採取可能
二次冷媒に液化炭酸ガスを用いることで、液化炭酸ガスの気化潜熱が利用でき、従来のブラインでは-30℃にしか設定できなかった冷却温度が-45℃まで設定可能です。
3. 消費電力が少ない
液化炭酸ガスの流量が従来のブラインの1/10となりポンプ負荷の低減等から全体システムの消費電力が従来の6割程度となります。
従来型 | ICECRE | |
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一次冷媒容量 | R22:250kg | NH3:25kg |
二次冷媒流量 | CaCl2:20~30ℓ/min | CO2:2ℓ/min |
軸動力 | 75kW(400V) | 45kW(400V) |
ポンプ動力 | 5.5~11kW(200V) | 2.2kW(400V) |
寸法 | L3.8×W2.2×H2.4m | L7.9×W1.2×H2.0m |
乾燥重量 | 6.3t | 2t+5t |
4. 配管の小型軽量化を実現
液化炭酸ガスを用いることで凍結管、配管のサイズダウンが可能となり、作業の効率化を図れます。
5. 工期短縮が可能
配管作業を含め、全体工期の短縮を図ることができます。